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サーフィンレップスサーフィン業界舞台裏チャネルアイランド アルメリック氏インタビュー  

アルメリック(ALMERRICK)氏 インタビュー

・今回の来日で横浜(インタースタイル)以外にどこか訪問予定はありますか?

 今回はインタースタイルのみだよ。
 もうすぐWCTツアーが始まるので、ライダーのためにボードをたくさん削らないとダメなんだよね。だからインタースタイルが終わったら、すぐにサンタバーバーラに戻るよ。

 

 


・日本はどれくらいぶりの来日ですか?

 20年ぶりだよ。
 日本は料理がウマいし、いろんなところに行ってみたいんだけど、忙しくてなかなか来れない。普段はほぼサンタバーバラにいるよ。最近はサーフトリップにもあまりいってないんだ。毎年ハワイには行くけどね。トムカレンと一緒にトリップに行ったりもするよ。今年の春にモルディブにサーフトリップに行く予定で、今から楽しみにしているんだ。

 

 

・日本の食べ物で好きなものは?

スシ!

 

・日本人で上手いと思うサーファーはいますか?

 名前は言えないんだけど、上手いサーファーはいっぱいいるね。日本人サーファーの技術はいいと思うよ。

  日本のプロ組織(JPSA)の待遇が良すぎるせいか、WQSの大会にチャレンジする日本人サーファーが少ないんじゃない?もっともっとWQSにエントリーすると日本のサーフィンレベルが上がっていいと思うよ。



・シェイプを始めたのはいつですか?

1969年から。今から39年も前だね!



・現在の年齢は?

64歳だよ。



・シェイプを始めたきっかけは?

 最初は友達の駐車場でサーフボードを作って、売ってたんだ(笑)。300ドルくらいで売ってたかな。ほとんど材料代に消えたけどね。そんな感じでシェイプをスタートしたんだ。それからちょっとずつ成長して今に至っている。

 

・これからも一生シェイプは続けていきますか?

 YES!
  これからまだまだシェイプ技術は良くなると思うよ。まだシェイプ技術が良くなる可能性があるのなら、自分はシェイプを続けていくよ。ただこれからの時代はシェイプマシンが進化すると思う。

  例えば、ケリースレーターが乗っているモデルに乗りたい場合、シェイプマシンの「ケリースレーターモデル」ボタンを押すと、ケリースレーターモデルのボードが自動的に作れるとか、そんな時代がそのうち来ると思うよ。サーフボードカタログの気に入ったモデルのボタンを押すとそのモデルが自分に合ったサイズで作れるようになるんじゃない?

 

・シェイプに対してポリシーはありますか?

 YES!
 自分はデザイナーだと思っている。波に乗っている時、サーファーが行きたいと思うところにちゃんと行けるボードを作りたい。

  自分のエゴでボードを作るのではなく、乗り手であるサーファーが望むボードを作りたいと思っている。



・アルメリック氏がシェイプするサーフボードで他のサーフボードとは違ういい部分があれば教えてください

他のシェイパーのことは意識していないし、他シェイパーのボードを研究したりしないので、他との違いと言われるとよく分らないよ。ただ自分はチームライダーとコミュニケーションをちゃんととって、とにかくいいボードを作ることに力を注いでいるよ。

 

・1日にシェイプする本数は何本くらいですか?

1日5本のボードをシェイプしているよ。



・1日5本という限られた本数のシェイプは誰か特定の人のためにシェイプするのですか?

YES!いやNOかな。
チャネルアイランドのチームがあるんだ。
プロのA、B、Cチーム。アマチュアのA、B、Cチーム。あとショップライダーだね。自分がシェイプする90%はプロのAチーム用のボードだよ。


・アルメリック氏のシェイプしたボードは一般サーファーはなかなか手に入れられないですよね?

 そうだね。
 今はシェイプマシンのクオリティーが良くなっている。だからシェイプマシンを使うと自分がシェイプしたのとほぼ同じボードが作れるよ。自分が直接シェイプするボードでなくても、シェイプマシンを使うとアルメリックシェイプの良さが詰まったサーフボードが生み出されるよ。

  だけど私がハンドシェイプしたボードを手に入れるオーダーが不可能ってわけではないよ。マシンシェイプでブランクスを削った後、シェイプの最後の仕上げ部分を私がハンドシェイプするオーダーは受け付けているよ。それは時間がちょっと掛かるけどね。 1年くらい待ってもらう場合もある。 友達や業界人などには私がすべてハンドシェイプする場合もあるよ。

 

・どうすればアルメリックのようなシェイパーになれますか?

 自分は神様を信じているんだ。自分は神様に愛されていると思う。だからうまくいったんだと思う。

  カッコつけて言うわけじゃないんだけど、人間誰にでも何かの才能があると思う。自分の場合は、たまたまそれがシェイプだったんだと思ってる。




・エポキシについてどう思いますか?

エポキシはたしか1982年から使われていたよね。エポキシ素材はEPSのボードに使っているよ。このボードは小波との相性がバッチリだと思う。今後バートンの力でもっともっと研究開発が進むと思うよ。新しいテクノロジーはこれからどんどん成長すると思う。

 

・パドルボードについてはどう思いますか?

すごくいいトレーニングになるよね。バランス感覚も養えるし。これからもっと成長すると思うよ。




・サーフボードのフォームについてどう思いますか?

クラークフォームが倒産してからフォーム工場が成長しているね。
自分はジャストフォームやUSブランクスを主に使ってるよ。

 

・最近アルメリック氏のサーフィンについて聞かせてください。

今年の冬は、リンコンの波がよかったんだよね。だから最近はよく海に入ってるよ。

 

 

INTERVIEW&TEXT&PHOTO: N.HASEGAWA

<取材協力>
チャネルアイランドサーフボード
ロス・バトソン(エクアスプロダクションズ)

 


 

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