俺的には、サーフィンもアートなんです。
上手い下手ではなくスタイルがあるか、ないかなんですよね。 |
市東重明 |
シトウ シゲアキ |
PHOTO&TEXT&INTERVIEW : N.HASEGAWA |
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プロサーファーとして活躍し、端正なルックスと、見栄えのするサーフィンスタイルが有名なプロサーファー、市東重明プロ。一方ではイラストを描くアーティストとしての顔も持つ。
そんな市東重明プロがショウケースというアーティスト集団を立ち上げたとのことでインタビューさせて頂きました。
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-- 名前、年齢、職業を教えてください
市東重明、33歳 、プロサーファーです。
-- プロサーファーになったのはいくつのときですか?
22歳です。新島のプロトライアルでプロになりました。
当時も、大会メインのいわゆるコンペティターではなかったので苦労しました。
-- あなたはどんなスタイルのプロサーファーですか?
スムース&トリッキーを信条にスタイルのあるサーフィンをしたいですね。
やっぱサーフィンは『Style is Evrything』ですからね。
俺的には、サーフィンもアートなんです。
上手い下手ではなくスタイルがあるか、ないかなんですよね。 だからジャッジ基準のサーフィンとか点数つけられるのが好きではないですね。
雑誌やメディアで、かっこいい写真や映像を残すのが自分の仕事だと思っています。サーフィンのスキルがあってもかっこ悪いサーファーって沢山います。 その逆も沢山います。
-- ホームポイントを教えてください
千葉 片貝漁港、豊海です。
-- 「絵を描く」のを始めたのはいくつのときですか?
ガキの頃から教科書は変な絵で埋め尽くされてましたね。酷かったです(笑)。
図工や美術の時間は楽しくてしょうがなかった。美術では学校の成績も4とか5でした。
本格的にアートを意識したキッカケはグラフィティでした。街や壁などにスプレーを使って絵やタギングなどを描くストリートアートです。
アクリル絵の具を使う様になったのは最近です。
-- 「画家(?)」として主にどんな活動をしていますか
画家!ではないけど絵で自分を表現しています。
ただ好きで描いているだけです。サーフボードはもちろんのこと、キャンバス、段ボール、ノート、壁や店舗など、どこにでも描くようにしてます。
絵のスタイルとしては、『シンプルでくだらない絵』です(笑)。オリジナリティーやクリエイティブって事を大切にしたいです。
絵だけではなく粘土でフィギアとか立体のアートや空間アートもやってみたいです。
写真やショートフィルム制作なども勉強したいと思っています。
-- シゲさんの絵はどこで手に入れることができますか?
ショウケースというウェブサイトをチェックしてみてください。
>> ショウケース
-- 「ショウケース」とはなんですか?
哲さん(平野哲也プロ)が主宰するサーフィンや横乗り系のアーティストをピックアップして、そのアーティストの作品をマネージメントしていくプランです。
また、日本各地でのクラブイベントやアートショウなども企画していく予定です。
-- 「ショウケース」とはあなたにとってどのような存在ですか?
自分にとって作品を見てもらえる場所でもあり、他のアーティストと繋がれるし、こういう場所ってとても大事ですね。
-- ショウケースの他の2人(平野哲也プロ、佐藤千尋プロ)とはどんな関係ですか?
出会いのきっかけは?
・プロサーファー平野哲也さん
10代の頃に一緒にレイズサーフのライダーをしていました。
その頃から同じショップライダーとして一緒に全日本アマとか行ってました。
今でもプロのコンテストに一緒に行ったりしています。
・プロサーファー佐藤千尋さん
気付けばそばにいました。
いつからは分かりません。たぶんチー坊がプロ1、2年目くらいじゃないかな、最初に会ったの。
その後は一緒にTVのCMにでたり、海ではエアーやトリッキーな技を競ったり、お互いのスタイルを刺激しあってます。
-- ショウケースのメンバーはあなたから見てどんな人ですか?
・プロサーファー平野哲也さん
俺のことすごい知ってる大切な良き理解者です。頼れるアニキ的存在ですね。
最近ではRVCAのセールスレップもやっていてカリフォルニア事情やアパレルなどに詳しいです。
・プロサーファー佐藤千尋さん
HipHop、クラブ遊び、車、キックス、ニューエラーなど趣味、嗜好が丸かぶりです(笑)。
HipHopキチガイのBな奴です。
彼も俺のこと、すごい理解しています。
-- 今後、ショウケースはどんな風に発展すると思いますか?
アーティストを発掘し続け、日本のサーフシーンにアートを根付かせて、これからのジェネレーションにもアートや音楽に興味を持ってもらい、よりスタイリッシュなライフスタイルを提案していく存在になって欲しいです。
海外では横乗り系のメーカーやブランドは常にアートを意識し、商品やブランドイメージに上手くリンクさせています。日本はだいぶ遅れをとっています。もっとアートや音楽に興味をもって頂けるように、様々な角度や切り口でアートや音楽を知るキッカケ作りができればいいと考えています。
またアーティストの中にプロサーファーがいるということでサーフマーケットの活性化に何らかの形で貢献できればと思っています。
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