達人が教えるウェットスーツの選び方・選ぶポイント



 

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大月久
バースサーフ http://www.barcesurf.com/
今までに着用したウェットスーツ枚数: 110枚

ウェットスーツは保温性能と運動性能と着脱のしやすさで選んでください。



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・首部分の開口部の広さが着脱のしやすさを決める

このウェットスーツは口部分が肩幅まで簡単に開きます。
これは伸縮性のあるベルクロを使用しているため首~肩まですべての生地が伸びて開口部が驚くほど開きます。


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2枚の写真を見比べて、首からかぶるフラップが伸びているのが分かりますか?
フラップのベルクロに伸縮性があるためにフラップが伸びています。
*通常のフラップには伸縮性はなく、まったく伸びません

フラップが伸びることで首~胸回りに力が加わっても伸びることで突っ張りを避けられます。
突っ張らないことで運動性能が上がります。


また一般的にウェットスーツが壊れるのは力が加わって、突っ張る部分の生地が破れたり、
つなぎ目、縫い目が破れて壊れます。

そして壊れた箇所から水が浸入してくることにより、保温性が奪われていきます。
つまり壊れにくいウェットスーツは保温性能をキープし続けてくれます。

突っ張りを避けるウェットスーツは一点に力が加わることがなく、壊れにくい構造のため、
高い運動性能と保温性能をキープしてくれるのでオススメです!



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開口部が広いので脱ぐのがとにかく楽です。
両肩を出してガバっと脱げます!


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・ステッチで運動性能、壊れやすさが変わる

お尻部分のV型ステッチでしゃがんだ姿勢でも縫い目が突っ張りません。
太ももの裏のステッチが波型になっていることで縫い目が突っ張ることなく足の屈伸運動ができます。

突っ張らないので縫い目が壊れにくくなり、ウェットスーツの保温性を長期に渡ってキープします。




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大橋祥宏
1975 http://1975tokyo.com/
今までに着用したウェットスーツ枚数: 60枚前後


・開口部が広いノージップタイプがオススメ

開口部が広いスリーオーシャンモデルは、ノージップをまだ体験された事が無い方にオススメのノージップモデルです。
フラップ(首回りの被るパーツ)の付ける位置を改良し、ノージップの難点だった着脱での開口部の広さを大きくとることに成功。
動きやすく、着脱がしやすい究極のノージップモデルです。

 

 


 

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鈴木豊人
UOO SURF http://www.uoo-surf.com/
今までに着用したウェットスーツ枚数: 81枚

レベルによってオススメのウェットスーツは変わる

ウェットスーツ選びは人によってオススメが異なります。

ウェットスーツを着慣れている人や着脱よりも動きやすさを優先したい人はネックエントリータイプがオススメです。

私は動きやすさ、保温性を重視するのでネックエントリータイプ(VERTEXのZFL)を愛用しています。
今までに着用したウェットスーツでネックエントリータイプが一番優れた性能のウェットスーツです。

動きやすさにストレスがなく、裸に近い感覚でサーフィンが楽しめます。

慣れるまでは脱着が面倒に感じるかもしれませんが、着た後は最高の性能だと思います。

 

ウェットスーツを着慣れていない人や着脱が面倒だという人は開口部が広いフラップ付きのノンジップウェットスーツ(VERTEXで言えばSOZ)がオススメ!

着脱を最重視する人やウェットスーツを着るのが初めてだと言う人には、ジップタイプのウェットスーツ(VERTEXで言えばNQZ)がオススメです。

 

結局、ウェットスーツの性能の良さと着脱のしやすさのバランスで選ぶのが良いと思います。

 

<性能の良さ>
1位: ネックエントリータイプ
2位: ノンジップタイプ
3位: ジップタイプ

<着脱のしやすさ>
1位: ジップタイプ
2位: ノンジップタイプ
3位: ネックエントリータイプ

近年のウェットスーツはネックエントリータイプでも着脱しやすいようどんどん改良されています。
またジップタイプでも動きやすくストレスのないようにどんどん改良されています。

 

ひと昔前と比べるとネックエントリー、ノンジップ、ジップの各タイプの差が縮まってきています。

いつも同じタイプのウェットスーツを着ている人は別のタイプにチャレンジしても新しい発見があると思いますよ!