2006/07/30
A.S.P WLT 4Star
田原ロングボードプロ
DAY-3
大会 3 日目、「 TAHARA LONGBOARD PRO 」は最終日。本日はセミファイナルからのスタートとなった。
ここ伊良湖は本日も快晴。梅雨明けの日曜日ということもあり、多くのギャラリーが赤羽根ロングビーチに集まった。
会場の波は昨日よりサイズダウン。トロ厚くなかなか割れづらいヒザ、セットでモモという感じ。風は北西のオフショア。選手はテイクオフしてすぐにノーズライド。バランスを取りながらボードの上をウォーキング、再びノーズへという繰り返し。どれだけ長くノーズライドができるか、もしくはバリエーションを見せられるかが勝負の分かれ目となった。
ヒート 1 ではケビン・コネリー (USA) がマジックフットの名を見せる演技で 8,25 、 6.65 ポイント、トータル 14,90 ポイントで勝ち上がり。さらにエリック・サマー (USA) もライトのセットをつかみノーズライド。板を切り返しインサイドまでうまくつなぎ、トータル 13.50 ポイントで決勝へ。残念ながら木下デヴィット、モリタイキはここで敗退。
ヒート 2 ではボンガ・パーキンス (HAW) が今日も見せてくれた。終了直前の 5 本目レフトの波をテイクオフ。速めのブレイクに合わせリップ連発。インサイドのショアブレイクに大きなターンで板を当て込みフィニッシュ。会場から大きな歓声が上がる。これには本日の最高得点 9.25 ポイントがついた。これで余裕のラウンドアップ。もう一人は長いノーズライドを決めた日本の尾頭信弘。吉川祐二、キーガン・エドワーズ (HAW) も果敢に攻めるも、あと一歩及ばずここで敗退が決まった。
さて、ファイナルの前はエクスプレッションセッション。これにはジェイソン・スズキ、石塚晃、ヨシダユタカ、若林敦、池田潤、ジャスティン・ハグロン、ダレン・レーディンガム、モリタイキ、濱クニヤス、木下デヴィットの 10 人が参加。石塚晃と池田潤が1本の板に乗り笑顔でインサイドまで。見ているこちらまで楽しくなる。そんな中、謎のスパイダーマンが登場。これで会場が一気に盛り上がった。最高のメンバーで最高の演技。またロングの楽しさを教えてもらった。
さあ、ファイナル。ケビン、エリック、ボンガに日本の尾頭信弘。まずはケビンが右に左にテイクオフ。ノーズライド、スイッチスタンス、ワンフットとあらゆるバリエーションを見せつけポイントを重ねていく。エリック、尾頭はハングファイブからハングテンで攻めるが、今一つポイントが伸びない。ボンガはセミと同じ右で待ち、レフトの波を待つ。しかし、先程のセットは入らない。我慢仕切れず左に移動するが、ここでタイムアップ。先攻逃げ切りで、優勝の栄冠をケビンが手に入れた。 2 位はエリック。 3 位 ボンガ、 4 位 尾頭信弘という結果。エクスプレッションセッションのベストノーズライディング賞にはクールに決めた木下デヴィット。ハイパフォーマンス賞にはスパイダーマンに変装したカノア・ダーリン (HAW) が受賞した。これで今年の日本のロングボードの国際大会がすべて終了。この大会が見せてくれた世界標準。これは日本のロングボードにとって大きな一歩となったことであろう。来年の日本人の活躍を期待したい。
本日のスケジュールはロングボードの終了後、続いて WQS 6star 「 YUMEYA TAHARA PRO 」のトライアルが行われた。ここはジョシュ・フラー (AUS) がぶっちぎりの強さを見せ本戦へ。また原田正規も実力の違いを見せ、明後日へつないだ。
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