2006/06/11
A.S.P WLT 4Star
「太東ロングボードプロ presented by TANY SURF」
DAY-4
大会最終日、北の弱いサイドオフ。波のサイズはコシ〜ハラで、セットでムネ位。昨日の晴れの天気と打って変わって雨。
まずはエクスプレッションセッションが9時30分からスタート。参加メンバーはジャクソン・クローズ、キーガン・エドワーズ、ジェイソン・スズキの外人勢を始め、石塚晃、塩坂信康、宮内謙至、小川徹也、ユージン・ティール、瀬筒雄太、尾頭信弘の日本人勢。それになんと試合を控えるディエゴ・ローサス(BRA)とアレックス・サラザー(BRA)も余裕の参加。ノーズライディング中心に演技を披露するも、最後には何でもありのやりたい放題。選手とギャラリーが終始笑顔でこの催しを楽しんだ。優勝は尾頭信弘が満場一致で受賞。現金3万円とタヒチのブラックパールを照れながら受け取り、手を上げて声援にこたえていた。
さて今日のメインイベントは11時00分からスタート。潮が上げに変わり、ウネリが入り始めるも雨が強くなり、風も南東に変化。サイドオンショアで面に影響が出始めた。波のサイズはハラ〜ムネでワイドブレイク。波の選択がけっこう難しい。
セミファイナルの第1ヒートにはディエゴ・ローサス(BRA)、ケビン・コネリー(USA)、ケコア・ウエムラ(HAW)、グラント・トーマス(AUS)。先攻はケビン。右の突堤横から入るウネリを捕らえると得意のハングテン。背中を反らしきれいにポーズを決める。目の高さが変わるのでレールが入りやすく、バランスを取るのが難しいと言われてる難易度の高い技だ。直立姿勢のバリエーションも見せ、インサイドまできっちりつないでフィニシュ。これで7.50ポイントを獲得してダントツの1位でラウンドアップ。同じくディエゴ・ローサス(BRA)もハングテンからインサイドにつなぎ、掘れたところにリエントリー。これでケコアとグラントを突き放し、決勝進出を決めた。
第2ヒートはカノア・ダーリン(HAW)、ボンガ・パーキンス(HAW)、アレックス・サラザー(BRA)、ケオキ・サギーボ(HAWW)。4人が右の突堤に張り付くも、今一つ肩が張らない波しか入らない。演技をするものの、得点が伸びないと判断したカノアは板をチェンジ。アレックスは左へ移動。ケオキはアクション中心に変更。ここでボンガはスムースなライン取りで、リエントリー3発決めて7.50ポイント。360までメイクして、このまま決勝へ駒を進めた。もう一人はブラジルのベテラン、アレックス。右に左にうまく波を捕まえ、技を仕掛けてきっちりラウンドアップ。残念だったのはカノア。最後に再び板を替えて、ラインナップに戻るもここでタイムアップ。好調だっただけに惜しい敗退となった。
10分休憩の後、決勝がスタート。予想はケビンかボンガか。ギャラリーもこの雨の中、ビーチまで出てこの熱戦を注目。やはりケビンは、好調だったセミと同じルーティーンで攻める作戦。ディエゴも同じく右寄りで待つも乗る波が小さく、同じく演技でも得点が伸びない。ボンガはマニューバー勝負なのか、アクション中心のライディング。しかし、今一つ板の動きに精彩がない。そんな中、確実にポイントを重ねたのがアレックス。掘れると判断すれば、走ってリッピンングからフローター。緩慢な波ならハングファイブからハングテンへのバリエーションできっちりインサイドまで。波の選択は間違いなかった。これで僅差ながら最後までリードをキープし、試合終了。一年ぶりに行われた世界大会でうれしい優勝を決めた。
次回は7月27日より愛知県田原市赤羽根ビーチにおいて、同じくWLT 4star イベントが行われる。お楽しみに!
TEXT BY MIC加藤
優勝 アレックス・サラザー(BRZ)
2位 ケビン・コネリー(USA)
3位 ディエゴ・ローサス(BRA)
4位 ボンガ・パーキンス(HAW)
→ヒート表&リザルト一覧
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