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A.S.P WQS 3Star 第25回 OP千葉プロオープン

2006/06/02
A.S.P WQS 3Star
第25回 OP千葉プロオープン
DAY-2

 本日はラウンドオブ128のヒート13からスタート。朝のコンディションは南東の風で、昨日より若干サイズダウンのハラ〜ムネ。ただしアウトからのセットはボヨつき気味でだいぶヨレている。深くボトムターンして一発当てると置いていかれるから、適度にスピードつけてリップを連発するしかないようだ。

  昨日好調だった森哲太は、なかなか波を絞れず自滅で終了。
  ラウンドオブ96に移り、膠着状態のヒートの目をさましてくれたのが、マット・ウィルキンソン(AUS)。数少ないレフトの波をつかみ、フィニッシュでフィンアウト気味のリエントリーで8,50、トータル14.05ポイントで余裕の通過。脇田貴之は緩慢な波をうまくコントロールして、スムーズな当て込みを見せラウンドアップ。さらに東川泰明もスピード、パワー申し分なく、きっちり決めて次のラウンドへ進んだ。

  続いてラウンドオブ64。干潮の午後2時40分にスタート。サイズはコシ〜ハラでセットはムネぐらい。引き過ぎでダンパー気味の波に選手は右に左に移動。ポジショニングが勝敗を左右する展開となった。このラウンドはマネーラウンドとなり、ここまで進出したアマチュアはJPSAのプロ公認資格が獲得できる。これをゲットしたのが寺井裕人、萩原周、今田敬介、深川達哉、大澤伸幸、樋口賢、松岡慧斗、高橋健人、山田弘一、星野一義ら。うれしい結果にも次はトップシードとの対決。ここからが正念場となる。
  しかし、このラウンドで圧巻だったのはプロの田嶋鉄兵。序盤から攻めに攻めポイントを奪取。昨日と同じ右の突堤近くでライトのセットをつかむと、まずは深いボトムターンからそのまま縦へ鋭いリップ。波に合わせた後もう一度、素早くリップしてフローター。ボトムに降り、さらにリップしてフィニシュ。これに8.25ポイントがついた。このヒートからウネリが入り出したこともあるが、それを見ていた田嶋の冷静さが勝負を決めた。他には浦山哲也、小川直久、河野正和の千葉勢に加え、伊久良大、高梨直人らプロが順調に勝ち上がりラウンド32へ駒を進めた。外人勢はマット・ウィルキンソン(AUS)、マット・ジョーンズ(AUS)、ジェームス・アソム(AUS)、ネーザン・キャロル(HAW)ら実績組が結果を出してラウンドアップ。本日はこのラウンドのヒート8で終了。

  明日は朝7時30分にファーストコール。まずは「OP Pro Junior」のラw)ウンド32からスタートする。今伸び盛りのジュニアのサーフィンを堪能した後は、波の状況を見て本戦のラウンドへ64の9ヒートからの予定。大野修聖を始め、田中樹、田中英義、牛越峰統も登場する。明日もお楽しみに!

 

 

2006/06/03
A.S.P WQS 3Star
第25回 OP千葉プロオープン

DAY-3

 今日の会場は、昨日の予想どおり北東の風のオンショア。しかもどん吹き。波のサイズは下がってモモぐらいで、とにかく寒い。なんとかセットの波をつかめば、 1 〜 2 アクションを入れられるかどうかといった難しいコンディション。

  まずは「OP Pro Junior 」のラウンドオブ 32からスタート。オージーの選手を見ると、おいおいお前ジュニアか !? という体格の良い選手ばかり。しかし、今回はこの難しいコンディションに力を出し切れず敗退する選手が続出。その中で目立ったのは大澤伸幸、深川達哉、中村昭太、田中英義ら日本人勢。外人に負けない大きなラインで高得点を重ねて、次のラウンドへ進出。そのクォーターファイナルでは地力に勝るオーストラリアの選手が逆襲。ここではディオン・アトキンソン (AUS) 、ジェームス・アソム (AUS) 、ドリュー・マクファーソン (AUS) らが掘れたところに的確にリップをぶち込み、勝ち上がる。

 続いて本戦の「OP千葉プロオープン」に戻り、ラウンドオブ 64 のヒート 9 から 16 までを行う。ここでも大澤伸幸をはじめを樋口賢、田中樹、大野修聖、田中英義、林健太、牛越峰統らが重なる波をうまく見極め、そこに当て込んでのラウンドオブ 32 へ進出。
  右の突堤のアウトから入るセットに狙いを定めるも「カタが張る波を見つけるのが難しかった。」と大野修聖も今日の波に対し、タフだったとコメント。昨年のディフェンディングチャンピオンのコーリー・ジームス (AUS) も、乗る波乗る波が消えてしまいドツボにはまるも、最後の演技で辛うじて次のラウンドへ進んだ。

 続いて「OP Pro Junior 」のセミファイナル。ヒート 1 は全員がオージー。ここはジェームス・アソム (AUS) 、ドリュー・マクファーソン (AUS) が僅差ながらワンターン多く当て込み決勝進出。ヒート 2 は田中英義、ルーク・シードル (AUS) が波を良く見て、大差でファイナルへ進んだ。

  さあ、本日のメインイベント。決勝はオージー 3 人に対し、日本は田中英義。右の突堤からのウネリに照準を絞った英義が、序盤から攻めに攻めた。地元の利で波が分かっているのか、切れた波を選べば、スピードあるリエントリーを 2 発。さらにローラーコースターからフィニシュはスラッシュしてまずは 6.50 ポイント。続いてサイズのある波にワンターンでリエントリー 3 発でなんと 9.00 ポイント ! で、 3 位以下をコンビネーションに追い込んだ。そんな中、ジェームス・アソム (AUS) 一人が奮闘。縦の素早いリップ 2 発で 8,25 ポイントを出し、英義を追撃。しかし、中盤を過ぎたところで、また英義が波を奪取。これをボトムターンからそのまま垂直にリップして 7.75 、トータル 16.75 ポイントで、もう勝負あった。後はそのまま時間切れで、うれしい優勝。最後のインタビューで「今年はあまり勝てていなかったので、今大会に復活をかけていた。優勝できてうれしい。」と笑顔で語った。

 明日の最終日は 7 時 30 分にファーストコール。「OP千葉プロオープン」のラウンドオブ 32 からスタートし、ファイナルまでを行う。期待は大野修聖、田嶋鉄兵、田中樹に浦山哲也、小川直久、牛越峰統のベテラン勢。ここで日本の底力を見せられるか ? さらに田中英義のダブル優勝なるか !? 明日の結果もお楽しみに!

→OP Pro Junior ヒート表&リザルト

 

2006/06/04
A.S.P WQS 3Star
第25回 OP千葉プロオープン
DAY-4

 本日が最終日。会場の波は昨日よりサイズが上がり、コシハラ。セットでムネぐらいか。ただし、ダンパー気味。風は相変わらず北東のオンショアだが、晴れたおかげで寒さは昨日ほどではない。

  本日はラウンドオブ 32 からスタート。選手は今日も右の突堤のアウトから入るウネリを待つが、乗る波がない。テイクオフするも肩がはらず、すぐにプルアウト。切れた波を予測するのが難しいコンディションに戸惑いを隠せない。
  このラウンドでくらったのがヒート 6 の大野修聖、田中樹、林健太、イエーリン・ブラウン (AUS) 。満潮の上げいっぱいにぶつかり、乗る波すべてグズグズのブレイク。それでも大野は重なった波をつかみ、うまくボードコントロールして 6.00 ポイントをたたき出す。しかし、その後は、来る波来る波にテイクオフするもののすぐプルアウト。 0.50 〜 1.00 ポイント台の行進が続く。じれてしまう状況に我慢の波乗りでポイントを重ね、ここは田中樹となんとかラウンドアップ。波に多く乗ったもん勝ちで勝負を決めた。
  このラウンドで前年の優勝者コーリー・ジームスは波に見放され撃沈。連覇はかなわなかった。

  クォーターファイナルに進出した他の日本人選手は小川直久、河野正和、高梨直人、田嶋鉄兵、田中英義の合計 7 人。なんと組み合わせの妙でヒート 1 に小川、高梨、河野、田嶋の 4 人が激突。小川が先攻するも、高梨、河野も切れた波選びを追撃。出遅れた田嶋が爆発したのは後半。ウネリがまとまりだしたのを見逃さず、きっちり決めて小川とセミファイナルに進出した。ヒート 2 ではオージー対決でマット・ウィルキンソン (AUS) 、マット・ジョーンズ (AUS) がラウンドアップ。ヒート 3 は田中英義、大野修聖。最終のヒート 4 は田中樹が爆発。スピードあるサーフィンで 8,25 ポイントをたたき出しトップ通過。もう一人はディオン・

アトキンソン (AUS) 。

 そのまま続いてセミファイナル。ヒート 1 は小川、田嶋にマット・ウィルキンソン (AUS) 、マット・ジョーンズ (AUS) 。田嶋は前のヒートで田中樹が入っていたポイントで待つ作戦。しかし、思いどおりの波が来ない。そのスキにオージーが着実にポイントを奪取して 1 位、 2 位を確保。後半、小川、田嶋とも追い上げるも力のない波では高得点は望めずここで敗退。ヒート 2 は田中英義、大野修聖、田中樹、ディオン・アトキンソン (AUS) の対決。このヒートはディオンがライトの波を大きなリエントリーを決めて 8.00 ポイントでリード。そのまま逃げ切り。 2 位には昨日の優勝で自信をつけた英義が、追いすがる田中樹、大野を押さえて決勝進出を決めた。

 さて、ファイナルはマット・ウィルキンソン (AUS) 、マット・ジョーンズ (AUS) 、ディオン・アトキンソン (AUS) 、田中英義。前回の宮崎、日向の大会ではベン・ダン (AUS) がプロジュニア、日向プロとも優勝を決めたように英義もダブル優勝なるか。敗退してしまったチーム日本の選手も日の丸を掲げ応援。英義が待つポジションは一番右。他のオージーは右よりながら、真ん中で待つ。波は 3 人のオージーの待つところへ。アベレージながら着実にポイントを重ねる。やっと入ったセットに英義テイクオフ。この最初の演技は軽く流すようなリップで 3.65 ポイント。ここでは無理と判断したか、そそのまま左へポジションチェンジ。これがまんまとはまった。潮も引きに向かい、まとまり出したウネリが英義のところへ。リズムに乗った演技でまずは 5.50 ポイントで 2 位へ浮上。さらに深いボトムターンから大きなスプレーを飛ばすリエントリー 3 発で 7.00 ポイント。これでなんとトップに。ディオン、マット共に追撃するが、英義駄目押しの 7.75 ポイントで、完全に押さえ込み試合終了。これで日向のベン・ダンと同じダブル優勝を決めた。勝利者インタビューでは「 10 代最後だったので結果を出しかたかった。勝ててうれしい。そして、母の誕生日に良いプレゼントができた。」とはにかみながら語った。これで田中英義はホームである千葉で歴史ある大会に名を残すこととなった。おめでとう!

→第25回 OP千葉プロオープン ヒート表&リザルト

   


 

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