・今回の来日の目的は?
SSJ(ソエダサーフボードジャパン)でシェイプするため。日本人向けのサーフボードを全部で100本くらいシェイプする予定。
・日本は何回目の来日ですか?
うーん、何回かな?12回くらい、いやもっと来てるね。来日の目的は、シェイプとサーフィン。
・今回、日本でサーフィンしましたか?
ノー。先日、サーフィンをしててフローターをしたときに、ヒザを怪我して、手術したばかりなんだよね。それで今回はサーフィンなしでシェイプのみ。
・日本のサーフポイントで好きなポイントはありますか?
日本では、いろんなポイントでサーフィンしたよ。千葉の松部やサンライズ、湘南の酒匂川など。やっぱり河口が最高によかったね。
・日本人で上手いと思うサーファーはいますか?
イエス。ウシコシ(牛越峰統)は本当に上手いね。あとワキタ、大野ブラも上手い!
・なぜブランド名を「チリ」にしたんですか?
オレの名前が「James Cheal(ジェームス・チール)」って名前なんだよね。で、まだガキの学生の頃に、みんなからニックネームで「チリ」って呼ばれてて。それで、ブランド名は、「チリ(Chilli)」にしたんだ。ちなみに息子は、「ペッパー(Peppa)」って名前なんだ(笑)。冗談みたいな名前だけど、本当だよ。
・何歳からシェイプを始めたのですか?
12年前だね。いや13年前かな?今35歳だから、22歳の時だね。
・シェイプを始めたきっかけは?
もともと手を動かすのが好きだったんだ。それで16歳の時からサーフボード工場で働いて、サンディングの作業からはじめてラミネートなど、いろんな工程の作業をしていた。でもグラッシングはあまりやっていないかな。その工場でシェイプのことをいろいろ学んで、自然と自分でシェイプを始めていた。
・年間にシェイプする本数は何本くらいですか?
うーん、難しい質問だね。。。1週間で大体80〜120本くらいシェイプしてるから...年間で4000本くらいかな?
・これからも一生シェイプは続けていきますか?
もちろん!間違いないよ!!
・チリのボードはとても人気がありますが、なぜ人気が出たんだと思いますか?
理由はいろいろあると思う。
オレがまだ全く無名で、シェイプを始めた頃、がむしゃらにシェイプをしていたんだ。朝4:00〜夜8:00まで本当に真面目にシェイプをしていた。そして、オレがシェイプしたサーフボードを正しく評価してくれる人にボードを削っていた。そうしているうちに、徐々に周りで認めてくれる人が増えてきて、チリサーフボードの土台が出来上がったんだ。
今のチリがあるのは、オレのシェイプだけではなく、サンディングマン、ラミネートマンなどいろんな人たちの助けがあって認められるようになったんだと思う。
・自分がシェイプするサーフボードで他とは違ういい部分があれば教えてください
細かい部分がいっぱいある。細かい部分というのは、シェイプの技術、マシンシェイプのデザイン、ラミネート、サンディング、グラッシングなど。サーフボードの製造工程のいろんな部分。そこには多くの職人が関わっているが、それら1つ1つのクオリティの高さの差が、チリサーフボードを最高のクオリティにしているんだと思う。
自分も含め、職人たちの技の連携がうまくできていて、絶妙なバランスで最高のクオリティが生み出されている。
・今後CHILLIシェイプのサーフボードを乗りたいと思っているサーファーへのメッセージ
チリのボードは常に進化し続けている。シェイプだけでなく、素材、グラッシングなどあらゆる方面において。で、もちろんオレは手抜きのシェイプなんてしないし、全てのシェイプに全力を注いでいる。クオリティの高い、サーファーにとっての「いい」サーフボードを探しているのなら、一度チリサーフボードを見て、手にとって見て、乗ってみてほしい。そしてチリサーフボードがサーフィンのレベルアップにつながることを期待しているよ。
インタビュー:2007年4月
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