語り合おうよ、未来のこと
仲間とひとつの波に乗るシェアライド、またはシェアウェーブって、じつはけっこう奥が深い。相手のことを思いやりながら自
分らしいラインを描き、波という刹那を分かち合うのだから。
より楽しく仲間と交わるためにはやっぱり基礎はたいせつで、日々、自分自身を磨いておいたほうが“ そのとき”はきっと豊
かなものになるだろう。体、技術、もちろん、こころも。そのうえで、導かれるラインは波や相手によって変わるんだ。
「語り合う」という行為も、つまりそういうことだよね。
ビッグウェーブ、トリムの秘密、和製フリーサーファー待望論など、7つのテーマについてじっくり語り合ってもらったトークセ
ッション。大野修聖さんと瀬筒雄太さんが「トリム」というたったひと言について深く長く語り合えるのは、ふたりがそれだけ
自分を磨きつづけてきたからだ。写真家の横山泰介さんは「写真は歴史を一瞬止める」と語った。
素敵だなぁ、みんな。そして、おもしろいし、深い。
正解を導きたいんじゃない。交わりあい、高めあい、響きあい、ゆたかな時間を過ごしたいんだ。そのひとつひとつがきっと、
未来へつながるちいさなちいさな種なんだと思う。
語り合おうよ、サーフィンのこと。未来のこと!
* * *
さらに今号は、ジェリー・ロペスが息子であるアレックスとの関係を自らつづってくれた特別なアーティクルも。神様と称えら
れる稀代のレジェンドが、ひとりの父親としての等身大の気持ちを寄せてくれました。アレックスのインタビューとともに、すべ
てのサーファーに捧げたい愛あふれる1 6ページです。
特別付録は年に一度のスペシャル企画、R H C ロンハーマンとのコラボカレンダー。今年のビジュアルはカリフォルニアのフォ
トグラファー、ウィル・アドラーです。巻頭グラビアともどもお楽しみください。
Blue. 85 CONTENTS
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