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サーフボード リペア

フィンのリペア
フィンのリペアは、リペアの中でも最も難しいリペアの1つです。
ここでは、フィンのリペア方法を紹介しますが、基本的には自分でリペアするよりも、プロにリペアしてもらうことをオススメします。

作業工程は、9つ。
1.フィンが取れた跡を平面になるようにリペアする。(通常のリペアと同じ)
2.取れたフィンがある場合は、フィンをヤスリで磨き、きれいにする。
3.フィンを正しい位置に立て固定する。
4.固定したフィンを仮止めし、乾かす。
5.仮止めした部分の樹脂をヤスリで磨く
6.フィン立てに使うガラスクロス、ヒモ(ロービングロープ)を用意する。
7.ヒモ、ガラスクロス+樹脂をフィンに巻き、強度を作る。
8.乾燥させる。
9.サンドペーパーで磨いて完成。




工程1
フィンが取れた跡を平面になるようにリペアする。(通常のリペアと同じ)

リペア跡をきれいに磨き、工程1が終了。


工程2

取れたフィンがある場合は、フィンをヤスリで磨き、きれいにする。

磨く前のフィン


磨いた後のフィン。


工程3

フィンを正しい位置に立て、固定&仮止めする。

まずはフィンが付いていたところにフィンを置いてみる。


さらにマスキングテープで、置いたフィンを固定する。

マスキングテープは、フィンの周りを1周させると安定する。

定規で、センターフィンからの長さが左右のフィンとも同じ長さかどうかチェックする

定規で、センターフィンからの長さが左右のフィンとも同じ長さかどうかチェックする

さらに左右のフィンの距離の中間にセンターフィンが位置しているかどうかをチェックする。

工程4
固定したフィンを仮止めし、乾かす。


樹脂(今回はサンキュアを使用)を割り箸に取る。

固定したフィンの根元に樹脂を塗る。

フィンの左右にそれぞれ樹脂を塗る。

樹脂が塗られた後の状態。

今回の樹脂はサンキュア(紫外線で固まるタイプの樹脂)を使用したため、日焼けマシンを使って、樹脂を固める。

工程5
仮止めした部分の樹脂をヤスリで磨く

仮止めした部分の樹脂をヤスリで磨き、後から使う、樹脂、ガラスクロスがなじみやすい状態にしておく。


磨いた後。余計な樹脂がきれいに削られている。


工程6
フィン立てに使うガラスクロス、ヒモ(ロービングロープ)を用意する。

ガラスクロスでできたヒモ(ロービングロープ)を束にして、一端をマスキングテープで止める。

フィンを立てるのに使用するガラスクロスを準備する。

ガラスクロスは、フィンの左右の面に使用する2枚+大小の大きさでそれぞれ2枚、合計4枚用意する。


ガラスクロスをフィンよりも2周り大き目にハサミでカットする。
  *このとき、ガラスクロスを2つ折にしてカットすると、1回のカットで2枚の同形のガラスクロスができる。


さらにカットします。

余分な部分をカットし、形を整えます。

余分な部分をカットし、形を整えます。


カット後のガラスクロス。
このような形にカットします。
大小、それぞれ2枚ずつの合計4枚。


さらにはじめに用意したガラスクロスのヒモを準備。

工程7
ヒモ、ガラスクロス+樹脂をフィンに巻き、強度を作る。

まずは樹脂を準備します。

作った樹脂をフィンの両面に塗ります。
ここからは作業スピードに注意してください。一気に作業を行います。

ヒモを樹脂に漬けて、ハケで揉むようにし、しっかりとヒモに樹脂を浸透させます。

余分な樹脂をそぎ落とすために、割り箸でヒモを挟み、樹脂を搾り落とします。

樹脂の染込んだヒモを手で2つに分けます。

分けたヒモでフィンを挟み込み、フィンとボードがしっかりと固定されるようにします。

束ねていた一端をハサミでカットします。

さらにその上にカットしておいたガラスクロスをフィンとボードに巻きます。

まずは小さくカットした方のガラスクロスをフィンの両側にそれぞれ巻きます。

フィンとボードの接合点にしっかりとくっつくように、手で押さえます。

その上にさらに樹脂を塗ります。
フィン部分はフィン上から1cm程度まで樹脂を塗ります。(写真参照)

樹脂を塗った状態。

さらに強度を出すために、大きくカットしたガラスクロスを巻きます。

前回のガラスクロスと同じ要領で、樹脂を塗ります。

ガラスクロスに空気が入らないように注意して、しっかりと樹脂を塗ります。

このまま約30分、乾燥させます。

約30分、乾燥させた後、ホットコートを行います。

→ホットコートについてはこちらを参照

ホットコートが終わった状態。
このまま完全に樹脂が乾くまで乾燥させます。

・この後の工程について…
余分なガラスクロスをカットし、ヤスリで磨いて完成。

職人:河西孝

 <工程1>
 写真ではフィンが立っていた位置の印が点で残っていますが折れたフィンをはずす前に、
 あらかじめ元に立っていた位置を解るようにしておきます。
 フィンが完全にはずれてしまっていて解らないときは、反対側のフィンの位置を測り対象の位置に
 印を付けておきます。

 <工程2>
 きれいに削っておかないと、仕上げた後にクロスの着きが悪くパリパリとはがれてきてしまいます。

 <工程3>
 ここでフィンの位置、角度ともに決まってしまうので確実に丁寧に作業します。

  <工程4>
 仮止めは時間があれば普通の樹脂でOKです。

 <工程5>
 仮止めしたフィンを倒さないように注意!

 <工程6>
 ガラスクロスのひもはロービングロープといいます。リペアキットの中に入っている場合もありますし
 最近では単品でも売っています。

 


 


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